ドラッグリポジショニング 2020 11 1

 「スマートニュース」を見ていたら、
気になる記事を見つけて、熟読してしまいました。
いつもは軽く読み流す程度です。
 「フロントロウ編集部」の記事です。
「セレーナ・ゴメス、ベッドでのライブ配信中に何度も『映り込んだ物』に心配の声」
 セレーナが配信を行っていた場所は、寝室のベッドの上のようだったことから、
もしかして、セレーナが体調を崩し、
点滴がつながれた状態で配信を行っていたのかもしれないと、
ファンが心配を募らせてる。
 セレーナは、2015年に難病に指定されている、
自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスと診断された。
(引用、以上)
 全身性エリテマトーデスとは、
順天堂大学の順天堂医院のホームページがわかりやすいので、引用しましょう。
 全身性エリテマトーデスは、
本来は、細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための免疫系が、
何らかの原因で自分の細胞に対する抗体をつくってしまい、
自分で自分を攻撃してしまう病気(自己免疫疾患)です。
発熱、だるさ、関節の痛み、食欲不振、体重減少、皮膚の症状などがみられます。
(引用、以上)
 「皮膚の症状」としては、
「手のひら、手指、足の裏などにできる『しもやけ』のような発疹も特有な症状です」とあります。
 全身性エリテマトーデスの治療薬は、調べてみると、
登録商標プラケニル(一般名はヒドロキシクロロキン硫酸塩)です。
 この薬は、「定期的な眼科受診が必要で、
眼の状態を確認しながら服用する事が大切です」(順天堂医院)という。
 ヒドロキシクロロキン硫酸塩は、一時期、
新型コロナウイルスに効果があるのではないかと話題になりました。
 その後、「アメリカのFDAは6月15日、抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキシクロロキンについて、
新型コロナウイルス感染症の治療薬治療に処方する緊急使用許可(EUA)を取り消した。
 FDAは、新型コロナに対する潜在的なメリットがリスクを上回ることはないと判断。
『EUAに該当する基準はもはや満たしていない』としている」という。
(ミクスonline 2020年6月17日の記事から引用)
 セレーナの映像の点滴とは、ステロイドパルス療法のことでしょうか。
しかし、病室でないように見えます。

ドラッグリポジショニング 2020 4 26

 ドラッグリポジショニングとは、
安全性が確認された既存の薬から治療薬を探すことです。
 新型コロナウイルスに対する治療薬の開発は、
まだまだ日数が必要なので、
現時点では、ドラッグリポジショニングが必要です。

 東京大学医科学研究所のサイトには、
このような記事がありました。
「新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、
効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定」
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の
原因ウイルスSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、
感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、
ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤として、
ナファモスタット(Nafamostat mesylate、商品名フサン)を同定した。
(中略)
 SARS-CoV-2が人体に感染するには、
細胞の表面に存在する受容体タンパク質(ACE2受容体)に結合したのち、
ウイルス外膜と細胞膜の融合を起こすことが重要である。
 コロナウイルスの場合、Spikeタンパク質(Sタンパク質)が、
ヒト細胞の細胞膜のACE2受容体に結合したあとに、
タンパク質分解酵素であるTMPRSS2で切断され、
Sタンパク質が活性化されることがウイルス外膜と細胞膜との融合には重要である。
(引用、以上)
























































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